池田樵舟(しょうしゅう)
古代中国より脈々と継承されてきた書法を
景嘉氏より薫陶され現代に於いて実践している唯一の書法家
東山樵子(とうざんしょうし) / 本名:池田義信(よしのぶ)
日展会友、全日本篆刻連盟評議員、現代臨書展運営委員、
審査委員を勤め、現在は書印会を主宰。平成30年三鷹書人の会入会。
古代中国より脈々と継承されてきた書法を
師である景嘉(けいか)より薫陶され、現代に於いて実践している唯一の書家。
池田樵舟氏の活動を応援すべく、情報をご提供させていただきます。
書印会
http://www.syoinkai.jp/index.html
樵舟 書話(池田樵舟 自身のブログ)
安岡正篤、佐藤慎一郎、吉川幸次郎 らとともに、
日本に帰化した最高峰の文人である景嘉に師事する。
景嘉から東山樵子(とうざんしょうし)の号を授かり、
略して東樵(とうしょう)と称す。後に篆刻の鈴木般山から樵舟の号を授かる。
樵とはきこりのことであり、樵舟とは山から木を切り出して船に積み、里々に運ぶ人を指す。
樵舟の書は日本人の精神、そして品格、風格を感じさせてくれる。
それは根っからの日本人樵舟が、若くして景嘉によって磨き上げられ、
さらに鈴木般山や小林斗盦(とあん)などの大家に学びながら修練を重ねた賜物である。
1954年生まれ。いよいよ成熟期を迎えた。
筆端変化妙入神
「ひったんへんかして、にゅうしんのみょう」
筆先はつまり命毛である。その筆先があらゆる形に変化し、活動し、躍動する。
その絶妙の筆致は日本人の生命力の躍動である。
それゆえ、既にそこには俗世はなく、世間常識をも逸脱した、つよく猛々しい姿が現れる。
篆刻 春秋鼎盛
■春秋鼎盛。しゅんじゅうていせい(篆刻)
いまが盛りという解釈。鼎(かなえ)という文字は「今ちょうど」という意味で、働き盛りとも解釈できる。
樵舟の篆刻は出雲大社や鹿島神宮などの大社、総理大臣、大物財界人などから懇望されて制作することが多い。
著名になった人物が樵舟の篆刻を懇望するのか、樵舟の篆刻を得た人物が著名となるのか、同時共鳴の感がある。
王士禎 真州絶句
柳陌菱塘一帶疎
好是日斜風定後
半江紅樹賣鱸魚
長江の岸辺はどこも多くは漁師の村
柳の並木 菱の沼
あたりに疎らに見えているなかでも好いのは
夕陽に映える河岸の並木
夕凪のなか 鱸魚を売っている漁師の風景
【王士禎】おう‐してい
[1634~1711]中国清代の詩人。新城(山東省)
出身。本名は士禛(ししん)。
号は阮亭(げんてい)・漁洋山人。銭謙益の影響を受け、神韻説を唱え、新鮮な雅趣に富む詩を作った。
詩文集「帯経堂集」、随筆「池北偶談」など。
制作の背景
本作は、2016年に大きな手術をしたときに、樵 舟が「ときには立ち止まってゆっくり過ごすときが必要だ」と言う意味を込めて贈ってくれたもの。氏の無言のメッセージから、
「立ち止まってゆっくり過ごす時だからこそ、見えるものがあるのだよ。」という意味もあったに違いない、と理解している。
株式会社「豊祥」開業祝い
制作の背景
株式会社豊祥を設立した際に、氏にいただいたもの。
流れる水のように自然で、しかも力強い筆致は、
いつも大きなパワーを与えてくれる。
謹敬保和 (きんけいほうわ)
金文4文字
敬意を表し和やかに語らう意。
樵舟 作 『千字文』
千字文は天文、地理、政治、経済、社会、歴史、倫理などの森羅万象について述べた、4字を1句とする250個の短句からなる韻文で構成されている。
千字文は南朝・梁 の武帝が当時文章家として有名であった文官の周興嗣(しゅう こうし)に文章を作らせたのが始まりである。周興嗣以後は、歴代の能書家が千字文を書いているが、書聖王羲之の7世の孫、智永が書いた『真草千字文』が有名である。※書聖王羲之の字に最も近いのが智永と言われている。
日本には270~310年頃『千字文』と『論語』10篇が伝わったと古事記に記録されており、奈良時代には『眞草千字文』が国宝とされている。
樵舟 作:『千字文』後記
この千字文は智永の『真草千字文』を参考としており、筆法や結体は篆書の泰山刻石に始まり隷書の曹全碑、楷書の張猛龍碑や楽毅論、行書の争座位帖等を中心とする様々な古典である。こちらは手本としてでなく、書学者が各自の観点からその天分を発揮し、個々の千字文を完成させる事を目的としたものである。
褱誠(かいせい)
誠心を抱き持つ
漢書より抜粋した言葉。左から篆書(てんしょ)・行書・行書
擧杯邀清光
杯を挙げて清光をむかう
酒杯を手にして
清らかな月光を迎えて酌をする
句:沈石田
畫龍點睛
がりょうてんせい
物事を完成するときの
さいごの重要な仕上げ部分
物事を完成するときのさいごの重要な仕上げ部分です。故事にも残る。
中国では水は縁起のよいものとされ、
水気・雨が生じるところは、
鯉や龍が生まれ、鯉は登竜門になぞらえる。
鯉が滝の勢いを受けながら上に登るというのは
大変なことであり、その勢いから鯉が
やがて龍に変わるなどといわれている。
書画共に池田樵舟(しょうしゅう) 作