源 順(みなもとのしたごう)
(911-983) 平安中期の学者・歌人。嵯峨源氏。三十六歌仙の一人。
20代で日本で最初に作られた辞書『和名類聚抄』を編纂。
日本で最初に作られた和歌集『万葉集』編集人5人のうちの一人。
当時記された和歌の名人『三十六人撰』(三十六歌仙)の
一人にも数えられ、大変な才人として知られていました。
源順の和歌を集めた私家集『源順集』には、数々の言葉遊びの技巧を
凝らした和歌が収められています。また、有名な『竹取物語』、
『宇津保物語』などの作者説の一人にも挙げられています。
水の面に照る月なみを数ふれば今宵ぞ秋のも中なりける
源 順/『拾遺集』
解説:
水面に映った美しい月景色をみて、「すでに秋であったな」
と気が付くという名句