与謝蕪村(よさ ぶそん)をこよなく愛した
正岡子規は、毎年蕪村忌(12月25日)を子規庵で
おこなっていた。
当時仲間達も子規を励まそうと集ったため、
明るく滑稽な句が並んだという。
与謝 蕪村は松尾芭蕉、小林一茶と並び
称される江戸俳諧の巨匠の一人であり、
江戸俳諧中興の祖といわれる。
蕪村に影響された俳人は多いが
特に正岡子規の俳句革新に大きな影響を与えた。
子規の没後、意思を継いだ弟子の高浜虚子や、
新傾向の俳句に進んでいった河東碧梧桐、
友人であった夏目漱石、中村不折、柳原極堂など、
その他数多くの俳人・文化人たちが「子規山脈」
という言葉でも表されるほど多くの人が
子規の意思を受け継ぐ。
写真は子規庵にて、当時の蕪村忌の様子。